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シマジン(第三種特定有害物質)について
特定有害物質のうち、第三種特定有害物質(農薬等)のシマジンを取り上げます。
別名
2-クロロ-4,6-ビス(エチルアミノ)-1,3,5-トリアジン、CAT、アクアジン
特徴と用途
2-クロロ-4,6-ビス(エチルアミノ)-1,3,5-トリアジン(以下「シマジン」と表記します)は、水に溶けにくく、常温で白色の固体で、除草に使われる農薬の有効成分(原体)です。通常、水溶剤や粒剤に製剤化されています。
シマジンは、雑草の根から吸収され、葉緑体の光合成を阻害して雑草を枯らします。すぐに効果は現れませんが、その持続期間は長いとされています。幅広い雑草に効果があり、野菜や果樹などの畑やゴルフ場の芝地のほか、公園などでも除草剤として使われています。
環境中での動き
土壌へ排出されたシマジンはあまり移動しませんが、水はけのよい土壌では河川や地下水に移動する可能性がないとはいえません。また、揮発性は低いとされています。土壌の成分の違いなどによって分解する速度が異なりますが、半分の濃度になる期間は28~149日と報告されています。水中では加水分解されにくく、半分の濃度になる期間は平均で30日とされています。
環境基準
土壌環境基準 | 0.003mg/L以下 |
地下水環境基準 | 0.003mg/L以下 |
水質環境基準(健康項目) | 0.003mg/L以下 |
土壌汚染対策法の基準(第三種特定有害物質)
土壌溶出量基準 | 0.003mg/L以下 |
土壌含有量基準 | - |
地下水基準 | 0.003mg/L以下 |
第二溶出量基準 | 0.03mg/L以下 |
引用・参考文献
「事業者が行う土壌汚染リスクコミュニケーションのためのガイドライン」(公益財団法人 日本環境協会 平成27年6月発行)
「事業者が行う土壌汚染リスクコミュニケーションのためのガイドライン」(公益財団法人 日本環境協会 平成27年6月発行)